ビジネス書 自己啓発本 「本当に役立つ本」 紹介 !

年間100冊以上好きで読んでいますので、アウトプットしようと決意。できるだけ質のいい、活かせる情報を。

「『産業革命以前』の未来へ」ビジネスモデルの大転換が始まる  野口 悠紀雄

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以前ご紹介した野口悠紀雄さんの最新刊「超独学法」を購入するときに、アマゾンさんに「セットで購入」をすすめられて買ったこの本「『産業革命以前』の未来へ」すが、とんでもなく役に立つ本でした。

産業革命以前の未来へ

同僚はもちろん、顧客の仕入れ担当者や、営業先のキーマンとの雑談で、今後数年は話のネタになる内容がてんこ盛りだったのです。
AI? ブロックチェーン? フィンテック? 
ユニコーン? GAFA? BAT? ICO? DAO? DAC? 東京大学91位?
この10の単語の意味が全てわからなければ、読んで損は無いと思います。
逆にチャンスかもしれません。

めちゃくちゃ深掘りした内容ではないですが、この本で紹介されていることを知っておいて理解しておくと、しっかり雑談力もつくと思います。興味が出たところは自分でネットで調べるもよし、もう少し専門的な本を購入してディープシンキングするのもいいですね。

著者は「『超』整理法」で世間では有名になったと思われる  野口 悠紀雄 氏。
東京大学工学部卒業でありながら、独学でファイナンス理論や経済学を学び、いずれも研究センターの顧問や教授として活躍できるレベルに到達しているスゴイ人。その独学法をまとめたのが以前ご紹介した「超独学法」。

産業革命が起きた頃よりも、もっと大きな産業革命(大転換)が今、起きようとしている
という内容で、毎日入ってくるバズワードを世界の歴史(特に産業革命の歴史)を振り返りながら説明し、多くの示唆を与えてくれる良本です。
今後、特に先進国の中でダントツで遅れている日本は、どうやって新しいビジネスモデルを考えて、見つけていけばいいのか。とても考えさせられる本です。

 

ポイントとして、

・未来をひらく鍵は、産業革命以前の時代から学べる
産業革命によって垂直統合化・集権化・組織化が進んできたが、新しい経済の最先端は、それより前の時代の分権的ビジネスモデルへと先祖返りしつつある。

 

大航海時代(15世紀)
1番に大航海に成功したのはポルトガル・スペインだったが、この2国は産業の発展に結びつけることができなかった。大航海の成功を産業革命に結びつけて発展したのはイギリスとオランダであった。その違いは何なのか?

 

・18世紀~19世紀にかけての産業革命
工場制工業ができたことで、経済活動は大きな会社、大規模な組織によって行われるようになった時代。蒸気機関による鉄道業や鉄鋼業が発展。石油産業や自動車産業も発展し、垂直統合型のビジネスモデルが採用された。組織は大規模化し、そこで働く人たちは、組織人(雇われ人、サラリーマン)になることを求められた

 

・ITの登場
19世紀には電信と電話、20世紀には無線とコンピュータが登場。産業革命のときの技術とは異なる技術だが、ビジネスモデルは産業革命時と同様、大規模化と垂直統合が採用された。AT&Tなど大企業が生まれた時代。

 

・1980年代からのIT革命
大型コンピュータがPC(パソコン)に変わり、電話がインターネットに変わった。ビジネスモデルも垂直統合型から水平分業型へ変わった。

 

GAFAの登場(Google  Apple  Facebook  Amazon
グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンは、工場を持たない製造業や、検索連動広告など、新しいビジネスモデルを開発した。アメリカの経済成長は、これらの企業に支えられている。

 

ユニコーン企業の登場
シェアリングエコノミーやフィンテックなどの分野で目覚ましい成長・活躍をしている。ユニコーン企業の動向をみれば、世界の社会・経済の行き先が見えてくる。

 

・人口知能(AI)、ブロックチェーン
労働者の仕事だけでなく、管理者の仕事もやってのけるAI。人間の働き方はこのままでいいのか。
これまでより価値が高まる人間の仕事も出てくる。それは何か。

 

・現在の中国では、全てが一気に同時進行している
産業革命的な大企業と、GAFAに対応する組織群(BAT)、そしてユニコーン企業AI、ブロックチェーン関係の企業など、官僚国家と市場主義経とが奇妙に混ざっている国で、今何が起きているのか。そして今後は。

 

・日本について
産業革命的な技術には日本はうまく対応できた。しかしIT革命以降の新しい技術には全く対応できず。。。世界の最先端からは大きく遅れているのが目立つ。何がダメなのか。何から正さないといけないのか。このままだとどうなるのか。

 

著者の言葉を引用すると、「変化を進めるものは、結局は一人ひとりの変化だ。そのためにまず重要なのは、いま起きていることの本質を正確に把握することである。そこからしか新しい一歩は踏み出せない」
この本を読んだあとに、この言葉をもう一度見ると、その重さに何も言えなくなりました。

 

しかし、著者が言うように、重要なのは、今起きていることを正確に把握すること。これが全ての始まり。ですので、この本を読んで、今世界で、『何が起こっているのか』、『なぜそれが起こったのか』を理解・把握するのも1つだと思います。最近話題になっている事をしっかりと理解・把握したい方にこの本をおすすめします!

 

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